
今日は、四柱推命の通根(つうこん)についてお話をしていきたいと思います。
通根という単語は、四柱推命を勉強している方ならよく知っていると思います。天干にある星が地支に同じ五行の星を持っている、これを「通根している」といいます。特に日干の通根と用神の通根があるかないかが、一番大事なポイントになります。
通根とは?|自分から頑張ろうと思える「意志の力」

日干がどの十干であっても——甲から癸まで——、どんな命式・男性・女性を問わず、日干に通根があるということはとても大事なポイントになります。
その命式を鑑定するとき、通根がある人は自分の考えを持っている、自分の目標を持っている、コツコツと頑張ろうという意欲があると読み取ることができます。
通根のない人は、自分の信念という部分に欠けるところがあります。もちろん、周りの人からのサポートがあれば人生を切り開くことはできますが、スタート地点として通根があるかないかは、自分から頑張ろうという気持ちがあるか、その力を発揮できるか、周りからの逆風を跳ね返す力があるかを図るときの大事な要素になります。
根っこがあるか、ないか|逆風で試される「あなたの強さ」

根っこ(通根)のない命式は、人生の逆風で吹き飛ばされてしまいやすい傾向があります。
一方、根っこがしっかり張っている命式はどんな風が吹いてきても倒れない自分の意志の力で人生を切り開いていける、そんな強さを持っています。
通根はいくつ必要?|「1」では足りない、その理由

では、日干の通根は一つでいいのか、二ついるのか地支全部に通根するのがいいのかそういう疑問もあると思います。
この答えは「命式による」ということですね。やっぱり命式を見てみないと、通根が何個必要かは分からないというのが本当のところです。
でも解説をここで終わらせてはもったいないですから、もう少し踏み込んでお話しします。
通根というものは、最低絶対条件として一つあるべきなんですね。しかもこの一つは、他の星から冲されたり剋されたりすると力が弱くなります。ですから「完全な形で一つある」必要があります。
例えば、寅や卯が通根だったとしたら、自ら生じられている(水生木で生じられている)のはプラス要素ですよね。ただ、金剋木で剋されていたらマイナス。このようにプラスマイナスを図った上で一つ通根の力があるかないか、ここが大事なところです。
通根に「ゆとり」が欲しい理由|人生の「まさか」に備える

四柱推命の考え方はデジタルではなく、アナログです。「1の力」が0.01欠けたからダメだとか、1.1あるから優秀だとか、そういう考え方はしません。
およそ1の力があればいいただし、四柱推命には大運という時期の流れが存在します。その大運からの影響を考えたとき、「もう少し余裕・予備が欲しいよね」と思うのは当たり前のことではないでしょうか。
皆さんがお仕事をして収入を得ていると思いますが、その収入にもう少し余裕があったらいいなと思うのは当然のことですよね。四柱推命の通根の力も同じことが言えるわけです。
人生において突発的なトラブル、悪神点というものは往々にして発生します。いわゆる「まさか」というやつですね。そのまさかの事態に備えるためにも、通根の力は1よりもちょっと強い、1.5でも2でもいいですし、3つもいらないかもしれません。
でも、通根が3つあるならそれとバランスを取れるだけの用神の力があればいい、というふうにも読めます。ここが最初にお話したように「命式による」ということですね。
用神とは?|あなたの運命を切り開く「自然のサポート」

四柱推命で最も大事なのは日干です。そして日干の通根その次に大事なのが用神(ようじん)です。
用神とは、あなたの命式にとって「自然からの贈り物」「運命を切り開くサポート」となる星のこと。太陽や雨のように、木が育つのに欠かせない存在です。
その用神にも通根がある方が、当然人生を切り開きやすい開運しやすいということになります。
① 素敵なパートナーとの出会いを与えてくれる

素敵な伴侶に恵まれたいという人には、素敵な伴侶との出会いを与えてくれます。
② 豊かな富とお金を引き寄せてくれる

お金が欲しいと望む人には、お金・受けの力を与えてくれます。
③ 健やかな体と長い健康寿命を与えてくれる

健康で長生きしたいと願う人には、健康・健康寿命を与えてくれます。
鍵は「バランス」|通根と用神が釣り合った時、最高の幸せが訪れる

現命式において、日干の強さ・通根の数によって用神を見つけて、日干の強さと用神の強さのバランスが取れていれば、その命式は良い命式だと言えます。
日干と用神の力量、通根の数この二つのバランスさえ取れていれば、人生いろいろな出来事にも対処していけると思います。
人生の吉凶を決めるのは、通根の数ではないわけです。通根が一つしかなくても、幸せな人は幸せになれます。通根が一つあっても、つまずく人はつまずきます。大事なのは、通根と用神の力量バランスが取れていることなんです。
鑑定の順序|日干 → 用神 → 悪神、そして通変星
四柱推命の命式を鑑定するときは、日干だけで読むこともできず、用神も読み込まないとダメです。その上で、用神が見つかると同時に判明する悪神の影響力も読み込む必要があります。
- ①日干の強さ(何の五行か、陰干か陽干か)
- ②用神があるか(数は足りているか、力量は足りているか)
- ③悪神が原命式にあるか(あるとしたら、それが動き出すのはいつか)

日干と用神と悪神この3つを正確に読み取ることができた後に、通変星というものを取り入れてもいいのかなと思います。
通変星は、五行と日干から見た配置から導き出されるものですが人生の入り口、何に興味があるか、原命式中にどの通変星が多いかはその人の人間性に大きな影響を与えます。ですが、通変星だけで鑑定してはダメです。
その前に、①日干の強さ、②用神の力量、③悪神の有無と時期この3ステップを押さえてから、初めて命式全体の力量バランスを掴むことができます。力量バランスを掴むことができれば、鑑定を依頼してきた方の問いかけに対して、しっかりとした答えを導き出せるようになります。
まとめ|あなたの中に眠る「根っこ」を、大きく育てよう

今日は通根のお話から、鑑定論までお話しさせていただきました。鑑定論はそれぞれ皆さんが編み出していくものだと思います。
その前に、その根本要素となる通根の力をまず日干、用神、悪神の順番に見ていく必要があります。悪神から見つけて用神を見つけてもいいのですが、日干→用神→悪神と見た方がとても理解しやすいと思います。
あなたの中には、運命を切り開く素晴らしい「根っこ」が眠っています。それをどう育てていくかぜひご自身の命式と向き合いながら、味わってみてください。
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