この記事は、四柱推命大学の無料講座の内容を抜粋して、テーマごとにまとめたシリーズです。
今回は、十干別の通変星の解釈についての質問です。土の印星・金の食傷・火の財を例に、通変星をどう読むかをお話しします。

通変星の解釈は、四柱推命の初歩であり奥義でもあります。少し長くなりますが、お付き合いください。
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受講生の方からいただいた質問
金から見た土の印星で、湿土と燥土の場合はどう解釈するのか。人物像も含めて、土から見た金の食傷、水から見た火の財などをどう解釈するのか、という質問でした。
確かに、通変星の解釈は多岐にわたります。どう答えたら一番いいだろうと、悩んだ質問でした。
通変星の解釈は身旺・身弱とつく位置で変わる
金から見た土の印星、特に天干に戊・己が出た時は、丑・辰・未・戌にも土の五行が通根しますから、すごく関与してきます。ただ、天干か地支か、月令か、身旺か身弱かで、意味が変わるんですね。
同じ土の印星でも、身旺・身弱で2種類、つく位置も合わせると10パターンぐらいの解釈を勉強する必要があります。
通変星はひとつの意味では読めない。身旺・身弱とつく位置で解釈が変わります。

まずこの前提を押さえておくと、この先のお話がぐっとわかりやすくなります。
金から見た土の印星|湿土と燥土
辰・戌に限定して考えると、金が庚でも辛でも、辰・戌は日干を強くしたように見せます。仏像の後ろの光背のように、日干を強そうに見せる作用をしてくれる。これが土の印星です。
燥土は考えを浅くする
燥土は、日干を短気にします。思いついて行動に移すまでが早い、昨日と今日で言うことが違う。思慮が浅くなる傾向を与えるのが燥土です。
湿土はしつこさを与える
反対に湿土は、何回も同じことを繰り返す、しつこいという人間性を与えます。良く言えば粘り強く、悪く言えばしつこいということです。去年ランチをおごりましたよね、だから今日はおごってね、という話を何度も持ち出すようなものですね。
印星ですから、自分に不利な話は持ち出さない。おごっていただいてありがとう、今日は私がという話はしない。スルメの味がなくなるまで噛むように、効果があるうちは言い、なくなれば言わなくなる。これが一番出る現象でしょうかね。
燥土は思慮が浅く短気、湿土はしつこく粘り強い。同じ土の印星でも性質は正反対です。
通変星と五行は密接に関連させて読む
受講生の方から、自分が有利になることを考えるのは、全ての十干で言えるのかという質問がありました。自分に不利なことを言わないのは、印星の解釈です。印星は自分を生じるもの、応援団です。高校野球で、応援しているチームには強い弱いに関係なく頑張れと応援しますよね。
そこに湿土という五行の意味をミックスしているわけです。水が日干で金が印星なら、また違う言葉が出てきます。通変星と五行は、密接に関連させて解釈しないとダメなんですね。

印星があるから何々です、という単純な読み方はしません。五行と組み合わせるのが大切です。
土から見た金の食傷|一番食傷らしくない食傷
土から見た金の食傷も、身旺・身弱で変わります。基礎編にもある土金傷官は言わずという言葉の通り、表現の星でありながら表現をしない。食傷の中で一番口下手で我慢強いと言われます。
ですから、一番食傷らしくない食傷と解釈してください。自分をアピールするのが下手なので、周りからはおとなしい人と見られやすいですね。
身旺なら食傷がいい働きをして、周りからいい人だと評価されます。身弱なら、食傷に漏らすと日干がすり減っていき、あの人、見るたびに痩せていくと心配されます。
体が、感受性が、心が、行動が、親切心が痩せる。痩せる、減る、少ない、やらない、できないと置き換えていくと、土から見た金の食傷のバリエーションが見えてきます。
土から見た金の食傷は一番口下手な食傷。身旺ならいい人、身弱なら痩せていくと読みます。

痩せるという言葉にいろいろな主語をつけてみる。言葉を広げる良い練習になりますよ。
鑑定は言葉の選び方で決まる
四柱推命は推測する学問で、答えがひとつに決まらないので、同じ意味の言葉をどこまで広げていけるかが鑑定の要になります。同じ人をおとなしいと言うか、控えめで優しいと言うかで褒め言葉にもなる。責任感がないとバッサリ言えば、それまでですよね。
どの言葉を選ぶかは、鑑定士それぞれの個性です。転ばぬ先の杖のような鑑定をしようと思う人はネガティブな言葉が増え、応援団になろうとする鑑定士はポジティブな言葉が並んで明るいと思います。
同じ理論を学んでも、出てくる言葉は鑑定士によって違う。それが鑑定の面白さです。

どちらが正しいということはありません。ご自分の基準をどこに置くかを意識してみてください。
水から見た火の財|財の陰には官が隠れている
財は、男性から見たら女性であり、お宝です。そして財は官を生じます。火の財は火土同根ですから、財と官が同じものに通根すると解釈するので、水から見た財は、他の五行よりちょっと特殊なんですね。
壬・癸から見た火の財は、いつ何時、官に変化するかわからない。地支の巳・午・未は、年運では10年に一回、戊・己が巡ってきます。大運で巡ってきたら20年続く。財が多かったものが官が多くなるわけです。
必ず財の陰には官が隠れている。これが水から見た火の財の解釈の要点です。
丙の財と丁の財の違い
丙は不滅の太陽です。どんなに高性能のポンプで海の水を放水しても、太陽の火は消えない。丁はろうそくの火ですから、小さいコップの水をちょっとかけたら、じゅっと消えますよね。
男性が女性を口説く時、丙の財は満足がいく財、大きくて魅力的な財です。丁の財は簡単に手に入るもの。人間は簡単に手に入るものに魅力を感じないので、不満が残る財ということです。お付き合いを始めても、すぐ何か不満が出てくるんですね。
身弱の壬に丙が旺じている時
財は自分が剋するもの、テニスで言えばサーブを打つ側です。壬は太陽に向かって、前に打てばどこかに当たる。ご縁はいっぱいあるわけです。だけど、お付き合いするか、お別れするかの決定権は女性にある。
これが壬が身弱で丙がとても旺じている時に出やすい現象です。
丙の財は満足のいく財、丁の財は不満が残る財。身弱の壬なら決定権は相手にあると読みます。

たぶん聞いたことのないお話だと思います。何かの参考にしていただけたら嬉しいです。
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