【四柱推命】己（つちのと）徹底解説！隠された才能と注意すべき落とし穴

四柱推命を独学で学んで来たが習得は難しいと感じている方、他の講座を最後まで受講したが鑑定力に不安を持っていませんか？命式解読の鍵は用神取用法をマスターする事に有ります。

四柱推命における「土」は、戊（陽土）と己（陰土）に分類されます。
その中でも己（つちのと）は “畑” “田んぼ” “湿り気のある土” を象徴し、柔らかく穏やかでありながら、どんな種も育てる力を持つ十干です。

己の性質・長所短所・行運との関係まで初心者〜中級者向けにわかりやすくまとめていきます。

鑑定に不安を感じるのは理論を連携させるコツをしらないからです
体系的に理論を使うには日常会話に変換できるレベルの解像度が求められます。

プロとして活動しながら学び続けている生徒さんも居ます
本ブログでは理論の基礎解説と実践例及び四柱推命習得のコツとなる理論を発信しています。

記事内容は市販されている書籍は元より原書にも記載がない理論もちりばめています、
宿題リストの回答から理論の背景を探る事も出来ます。

子育てが一段落した今こそ本格的な理論を習得し第二のキャリアを築くチャンスです
お子様やお孫様の隠れた才能や適性を見抜き最良の道しるべを与えられます。

己（つちのと）を読み解くための５つの核心ポイント

己の性質を掴むための、最も重要な５つのポイントを箇条書きで示します。この５つを押さえることで、己を持つ人の特徴や運命の傾向が明確にできます。

1. 田畑・大地（陰土）： 耕された土や畑を意味し、穏やかで柔軟な受容性と創造性をもつ
2. 勤勉さと責任感： 畑が一年中役割を果たすように並外れた勤勉さと周囲から信頼される責任感が最大の長所
3. 多様な発想力と順応性： どんな種も育てる畑のように想像力、発想力に富みあらゆる環境に柔軟に適応
4. 命を吹き込む潤いと太陽：己土が活きるためには、水（知恵）による潤いと、火（優しさ）による太陽の光が不可欠
5. 要注意「黄砂」と「土の塊」： 柔軟性や優しさを失うと自己中心的な頑固さや保守性が短所として現れてしまいます

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１. 己（つちのと）の基本：田畑が持つ偉大な力

己は、五行「土」の中でも陰土です。その象意は人間が手を加え、生命を育むために使われる田んぼ、畑、庭園といった土壌です。

• 戊土との違い： 戊土（山）が大きな柱として動じないのに対し、己土は個別の人間関係や、組織の細やかな実務を通じて力を発揮します。規模は小さくとも、ものを育てる力において遜色はありません。
• 性質： 穏和、従順、世話好き派手さはありませんがすべてを受け入れ育もうとする柔らかな包容力が魅力です。

人を育てる才能がある

畑が種を芽吹かせるように、己には何でも「育てる力」が宿っています。

• 後輩育成、子育て支援、スポーツの指導者
• カウンセリング
• 組織作り：与えられた権限を守りながら育成することが出来る

こういった分野で他の十干より抜群に力を発揮します。

２. 己（つちのと）最大の長所：信頼を生む「不変の勤勉さ」

己の最大の長所は、その場に変わらず居続けること田畑が365日そこにあって季節の役割を黙々と果たすように己の人は並外れた勤勉さと持続力を持ちます。

• 揺るぎない信頼： この不変の姿勢が周囲に安心感を与え揺るぎない信頼に繋がります。
• 根気の良さ： 昔から農家が手間を惜しまず畑を耕したように己の人は根気よく物事に取り組み手抜きをせずに継続する力が非常に優れています。人生の土台を築く上で、最も頼れる武器となります。

３. 己（つちのと）の才能：多様性を育む「発想力と順応性」

畑は、野菜、花、果樹など、どんな種を植えても受け入れて育てることができます。この性質は、己の人が持つ驚異的な受容力と多様な可能性を表しています。

４. 己（つちのと）の運勢を左右する「水」と「火」のバランス

己土が豊かな実りを得るためには、「潤い（水）」と「太陽の光（火）」が不可欠です。潤いと太陽は己の人生における運勢のバランスを象徴しています。

潤い（水）＝ 知恵と柔軟性と財運

• 水（壬・癸）は己にとって財星であり、心の余裕、知恵、柔軟性を意味します。
• 水が足りないと土は乾燥して、ひび割れ（精神的脆さ）を起こし頑固になりがちです。
• 適度な水は土を柔らかく保ち豊かな財運と思考力をもたらします。

太陽（火）＝ 優しさと朗らかさと後援者

• 丙・丁は己にとって印星であり人への優しさ朗らかな表情に後援者を意味します。
• 火星の光と熱がない土は冷たく凍って何も育てることができません。
• 太陽の暖かさは己の温かい人柄を作って人生の精神的な支えとなります。

鑑定のポイント： ご自身の命式でこの「水」と「火」が足りているか、または行運（大運・流年）で巡ってきているかを確認することが、己の才能が開花する時期を見極める鍵となります。

５. 己（つちのと）が陥りやすい短所と克服法

この偉大な力を持つ己ですが、環境や運勢が悪い方向に傾くと、短所が出てしまいます。

自己中心的な「土の塊」になる

畑が乾き、太陽も水もない状態になると土は固まり植物を養う力を失います、
この状態の己の人は自己主張が強く成って他人の考えに耳を貸さなくなります。

• 人の意見を聞かない：自分に不都合な意見はなおの事聞かない
• 提案をねじ曲げて受け取る：話に裏があるのではと疑ってしまう
• イライラしがち：粘り強く物事を考えなくなる
• 感情が冷たくなる：他人を思いやる気持ちがなくなる

といった面が出ます。

本人は意図していなくても、周囲からは「扱いづらい人」と見られてしまう危険が高いのです。

人に迷惑をかける「黄砂」になる

人に迷惑をかける「黄砂」： 己土は本来その場所を動きませんが、黄砂のように風に乗って遠くから飛んでくる細かな砂も己土の象意です。
黄砂になって柔軟性や優しさを失うと本人の意思とは関係なく結果として目の前を見えなくして洗濯物を汚すなど、周囲から疎まれる存在になってしまいます。

【克服法】
己の土が本来持つ物を育てられる力（受容性）を失わないことが重要です。

• 意識的に新しい知識（水）や多様な価値観と他人の意見を受け入れる畑の土のように柔らかく、優しくあることを心がけましょう。

まとめ：己（つちのと）の運命を自分で耕す

己（つちのと）は小さな」という言葉で形容されがちですがすべてを受け入れ、静かに育むという非常におおきな包容力と忍耐力を秘めています。

己日干の方は不変の勤勉さと創造的な発想力を活かせれば人生を豊かにできます。

• 長所を活かすために： 常に水の潤い（心の余裕と知恵）と火の温かさ（優しさと朗らかさ）を意識してご自身の人間性を柔らかく保つ努力をしてください。
• 短所を克服するために： 頑固になることをいましめて新しい知識や他者の意見を柔軟に受け入れる姿勢を忘れないことです。

運勢（行運）を知り、原命式を知り、対処をすることがポイントになります。

巡りくる運勢を嘆くのではなく、その時々で長所を最大限に引き出すための対処法を知ることが、四柱推命の最終目的です。